薬剤関連顎骨壊死(MRONJ)の予防のためのかかりつけ歯科受診のススメ
薬剤関連顎骨壊死(MRONJ)の予防のためには、薬剤の投与を開始してからも、かかりつけ歯科で継続的に見てもらうことをお勧めします。
ゾレドロン酸の投与を受けている前立腺がん骨転移の患者さんを対象とした研究では、投与中に3か月毎の歯科的介入を行った場合に比べて、行わなかった場合にはMRONJの発症リスクが約2倍高かったと報告されています。
かかりつけ歯科で日頃から受けておきたい歯科治療
- ブラッシング指導
- 義歯の治療、調整
- 歯周病治療
- 定期検診、メンテナンス
- う蝕治療
- など
また、MRONJは自覚症状のないままに発症する場合や、発症初期段階など通常の歯周病やう蝕による歯肉の炎症と見分けがつきにくい場合があります。そのため、原因になる可能性の薬物の投与を受けていることを、処方している担当医師とかかりつけ歯科との間で情報共有しておくことが大切です。
さらに、MRONJとしての確定診断や治療は病院歯科/口腔外科などの専門施設への受診が必要となる場合が少なくありませんが、その際もお口の所見や治療歴の情報共有が必要となります。
横浜市歯科医師会では薬剤関連顎骨壊死の予防や対応ができるよう、地域の歯科医院と主治医の先生や病院歯科/口腔外科の先生との連携体制づくりに積極的に取り組んでいます。
回答者
光永 幸代 先生
神奈川県立がんセンター 歯科口腔外科
神奈川県立がんセンター 歯科口腔外科
※本ページは、令和6年3月作成時のMRONJ冊子の内容を基に作成しています。
掲載している所属・肩書等は作成時点の情報であり、現在と異なる場合があります。





