骨粗鬆症の治療に、顎骨壊死を起こすかもしれないお薬が必要となるのはなぜですか?
骨粗鬆症は、骨強度が低下し、骨折しやすくなる状態です。自覚症状がないことが多いのですが、骨折を予防する目的の治療が必要になります。
骨は一度出来上がったらそのままではなく、古くなった骨を吸収(破壊)しながら新しい骨を形成して新陳代謝を繰り返しています。これを骨の再構築(リモデリング)といいます。正常の骨では、骨の「形成」と「吸収」のバランスが保たれることにより、丈夫な骨が維持されています。ところが、骨粗鬆症では骨「吸収(破壊)」が骨「形成」を上回った状態になり、骨の破壊が進んで骨が脆くなります。
MRONJ誘発リスク薬剤のビスフォスホネート製剤やデノスマブは骨吸収抑制剤とよばれ、骨の「吸収(破壊)」を抑え、骨量(骨密度)を増やす働きがあります。つまり、骨吸収と骨形成のバランスを整えて丈夫な骨を作り、骨折を予防するために必要な治療薬になります。
骨(ほね)の再構築のバランス
回答者
熊谷 研 先生
横浜市立大学附属病院 整形外科
横浜市立大学附属病院 整形外科
※本ページは、令和6年3月作成時のMRONJ冊子の内容を基に作成しています。
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