どんなお薬が原因となるのでしょうか?
薬剤関連顎骨壊死は2003年に初めて報告されましたが、とくに骨修飾薬である「ビスフォスフォネート製剤」と「抗RANKLモノクローナル抗体製剤」がその代表的な原因薬剤として知られています。
これらの薬剤は内服薬だけでなく、点滴や注射など病院受診時に投与されるものもあります。
以下の表は横にスクロールしてご覧ください。
| 代表的な原因薬剤 | 一般名 | 商品名 |
|---|---|---|
| ビスフォスフォネート製剤 | アレンドロン酸 | 経口製剤:ボナロン®、フォサマック® 静注製剤:ボナロン® 注射製剤:テイロック® |
| イバンドロン酸 | 経口製剤:ボンビバ® 静注製剤:ボンビバ® | |
| リセドロン酸 | 経口製剤:アクトネル®、ベネット® | |
| ミノドロン酸 | 経口製剤:ボノテオ®、リカルボン® | |
| ゾレドロン酸 | 静注製剤:ゾメタ®、リクラスト® | |
| 抗RANKLモノクローナル 抗体製剤 |
デノスマブ | 注射製剤:ランマーク®、プラリア® |
| ヒト化抗スクレロスチン モノクローナル抗体製剤 |
ロモソズマブ | 注射製剤:イベニティ® |
※上記以外の抗悪性腫瘍薬や免疫調整薬などに関連した顎骨壊死の発症も報告があります
以下の表は横にスクロールしてご覧ください。
| 10万人あたりの1年間のMRONJ発症率(2016〜2020年に広島県呉市で行われた調査より) | |
|---|---|
| 高用量ビスフォスフォネート製剤 | 1602.2 人 |
| 低用量ビスフォスフォネート製剤 | 135.5 人 |
| 高用量デノスマブ | 3084.8 人 |
| 低用量デノスマブ | 124.7 人 |
| 上記2剤未使用者 | 5.1 人 |
これらの薬剤を使用すれば必ず顎骨壊死を起こすということではありません。口腔衛生不良や顎骨への侵襲的刺激、全身の免疫低下、喫煙や飲酒習慣などといった薬剤以外のリスク要因もあります。
Q5以降でお示しする注意点に気を付けていただき、薬剤以外のリスクを減らすことで、副作用である顎骨壊死を起こすことなく薬剤の「作用」による恩恵を得続けることも期待できます。
回答者
光永 幸代 先生
神奈川県立がんセンター 歯科口腔外科
神奈川県立がんセンター 歯科口腔外科
※本ページは、令和6年3月作成時のMRONJ冊子の内容を基に作成しています。
掲載している所属・肩書等は作成時点の情報であり、現在と異なる場合があります。





