横浜市・公立大学法人横浜市立大学・一般社団法人横浜市歯科医師会
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脳卒中の手術を受ける方へ

これから脳卒中の手術をうける方へ

これから脳卒中の手術をうける方へ脳卒中(脳出血・脳梗塞など)はかつては日本における死因の第1位で今でも4位に該当する疾患です。

突然発症する場合が多く、手術も緊急で行われることもあります。治療前後において手足の麻痺(左右どちらかに出ることが多い:片麻痺)や食べ物が飲み込みにくくなる(誤嚥)症状が出ることがあります。

ワンポイント

治療前後における口腔ケアの必要性や注意点

    1. 片麻痺が生じた場合、麻痺側の口腔内に食片や食べかすが残りやすくなります。この残った食片などは、むし歯や歯周病の原因になるだけでなく、誤嚥の危険性も生じます。また、うがいの際に口から水が溢れやすいので注意が必要です。
    2. 片方の手に麻痺がある場合は、ブラッシングや義歯の清掃が困難となるため、練習が必要となります。
    3. 脳梗塞などでは抗血栓薬(血液を固まりにくくするお薬)を内服するため、外科的処置では注意が必要です。

歯科では・・・

    1. 手術に問題となることがないか、口腔内をチェックします。
    2. むし歯や歯周病の検査をし、問題があれば治療します。
    3. 口腔内の専門的なクリーニングを行います。
    4. 口腔内の衛生管理方法(セルフケア)を、患者さんの状態に合わせて指導します。
    5. 嚥下機能を評価し、状態に合わせた嚥下訓練を指導します。
    6. 片麻痺の場合、ブラッシングや義歯の清掃にコツがいりますので、その方法を指導します。
    7. 術前に抜歯が必要な場合、抗血栓薬の内服を確認し、十分な対応を行いながら抜歯をします。 入院が必要となる場合もあります。